痛くないのに歯医者へ行く理由と、隠れた変化に気づく定期検診|いいだ歯科クリニック|枚方市の歯医者

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痛くないのに歯医者へ行く理由と、隠れた変化に気づく定期検診

痛くないのに歯医者へ行く理由と、隠れた変化に気づく定期検診

症状がなくても歯科医院を受診する意味と、変化に気づく仕組み


歯に痛みや違和感がなくても歯科医院へ行く理由は、初期のむし歯や歯周病、古い詰め物の変化は自覚症状がほとんど出ないまま進むことがあるためです。この記事では、症状が出るまで待つことで治療内容がどう変わるのか、検診当日の流れや受診間隔の考え方をお伝えします。しばらく受診から遠ざかっているかたも、いまのお口の状態を知る機会としてお役立てください。


この記事の要点まとめ


  • 初期のむし歯や歯周病、詰め物の内側の変化は自覚しにくく、症状がなくても検診で状態を確認できます。
  • 早めに変化を把握すると、経過観察を含めた治療方針を歯科医師と相談できる場合があります。
  • 検診の間隔はお口の状態に応じて決め、毎日の歯みがきや歯間清掃も続けましょう。

目次


– 初期のむし歯と歯周病は、痛みや出血が目立たないまま進むことがある

– 何年も前の詰め物も要注意?古い詰め物の内側は自分では見えない

– むし歯が神経に近づくと、治療内容と通院回数が大きく変わる

– 歯周病が進むと、歯のぐらつきや顎の骨の変化につながることも

– Q. 過去に治療した銀歯や詰め物があるのですが、何年くらい経っていたら診てもらうべきですか?

– Q. 治療中に痛みが出たり気分が悪くなったりしたとき、途中で止めてもらうことはできますか?


歯が痛くなくても歯医者に行くべき理由は?


お口のなかの痛みは、トラブルの始まりではなく、すでに状態が進んだサインであるケースが多く見られます。「痛くない・しみないから健康」「毎日歯みがきをして食事にも困っていないから大丈夫」と思っていても、鏡では見えない場所で変化が起きていることがあります。定期的な歯科受診は、こうした自覚しにくい変化を早めに見つけ、お口の健康を保つことに関わっています1。


初期のむし歯と歯周病は、痛みや出血が目立たないまま進むことがある


初期のむし歯は歯の表面のエナメル質にとどまるため、痛みはほとんど出ません。しみたり痛んだりするのは、その奥の象牙質まで進んでからです。歯周病もはじめのうちは歯ぐきの軽い腫れや、歯みがきをしたときのわずかな出血程度で済むため、見過ごされやすい傾向にあります。


また、「毎日みがいている」ことと「汚れが落とせている」ことは同じではありません。歯と歯の間や歯ぐきの境目には汚れが残りやすく、気づかないうちに状態が進むと、将来的に奥歯がぐらつくことにつながる場合もあります。歯ぐきの出血や口臭、歯の色の変化、奥歯の違和感などがあれば、早めにご相談いただくことが大切です。


何年も前の詰め物も要注意?古い詰め物の内側は自分では見えない


過去に治療した詰め物や被せ物は、毎日の食事で噛む力がかかり続けるうちに、歯との間に小さなすき間や段差ができることがあります。そのすき間から細菌が入り込み、詰め物の内側で再びむし歯が進む「二次むし歯」は、表面からは見分けがつきません。


たとえば以前に奥歯を治療してから数年以上が経っている場合、外れたり欠けたりしていなくても、内部の状態を確認しておく意味があります。古い詰め物の変化は痛みが出るまで気づきにくいため、症状がない段階での確認が歯を守ることにつながります。


痛みが出るまで待つと、治療はどう変わる?

痛みが出るまで待つと、治療はどう変わる?

痛みが出るまで歯医者に行くのを待つほど、治療する範囲や通う回数が多くなり、残せる歯が少なくなるおそれがあります。早いうちに変化に気づければ、歯を削らずに様子を見るなど、選択肢が多くなります。


当院では、できる限り大切な歯を残すことを優先しています。そのため症状が出る前の確認に意味があると考えます。


むし歯が神経に近づくと、治療内容と通院回数が大きく変わる


むし歯の進み具合(C1〜C4)によって、必要な処置や通院の負担は大きく変わります。


進行段階歯の状態と自覚症状主な対応と通院の目安
C1(初期むし歯)表面(エナメル質)の変化。痛みはほぼない削らずにフッ化物塗布や清掃で経過を見る、または小さな処置(1回程度)
C2(象牙質まで進行)冷たいものや甘いものがしみるむし歯の部分を削り、詰め物や被せ物をする(1〜3回程度)
C3(神経まで進行)ズキズキと強い痛みが出ることがある歯の神経を取り除き、根のなかを清掃して被せ物をする(数回〜数ヶ月)
C4(歯の根だけ残る)神経が機能を失い、痛みが一時的に引くこともある歯を残すことが難しくなり、抜歯や補う治療を検討する

初期のむし歯を削らずに経過観察できるかは、進行の有無や場所、普段の清掃状態によって判断します。一方でC3まで進むと強い痛みが出ることがあるほか、やがて痛みが引いても治ったわけではありません。神経をとった歯も、被せ物の内側で二次むし歯が進むことがあるため、症状がなくても被せ物のすき間や噛み合わせを定期的に確認することが大切です。


歯周病が進むと、歯のぐらつきや顎の骨の変化につながることも


歯周病は、歯を支えている顎の骨が少しずつ溶けて減っていく病気です。自覚症状がないまま進行すると、やがて大人の歯がぐらついて抜けそうになり、最終的には歯を抜かなければならないケースもあります。


歯を抜くと噛む刺激がなくなり、顎の骨がやせることがあります。その程度によっては、あとからインプラントや入れ歯で歯を補う治療の前に、骨を増やす処置が必要になる場合があります。だからこそ、歯がぐらつく前の、歯ぐきの小さな変化の段階で確認しておくことがご自身の歯と骨を守ることにつながります。


ポイント

痛みが出る前の初期段階であれば、歯を削る量を抑えたり経過観察を選んだりできる可能性が広がり、通院にかかる時間の負担も軽減しやすくなります。


よくある質問(FAQ)


Q. 過去に治療した銀歯や詰め物があるのですが、何年くらい経っていたら診てもらうべきですか?


A. 詰め物や被せ物の状態はお口の管理状況や噛み合わせによって個人差がありますが、治療から数年以上検診を受けていない場合は、一度確認しておくことをおすすめします。外れていなくても、接着剤の劣化などにより内側にすき間ができていることがあるため、レントゲンや視診で確かめておくと、いまの状態を把握できます。


Q. 治療中に痛みが出たり気分が悪くなったりしたとき、途中で止めてもらうことはできますか?


A. はい、一般的には、手を挙げるなどの合図を決めておき、処置の途中でも手を止めて休めるようにしています。痛みが苦手なことや、同じ姿勢を長く続けるのがつらいといったご不安がある場合は、診療が始まる前にスタッフへお聞かせください。麻酔の工夫や声かけを行いながら、ご自身のペースに合わせて進めてまいります。


飯田 将之

歯科医師


いいだ歯科クリニック

院長

飯田 将之

▶ 監修者プロフィール

経歴
大阪大学歯学部 卒業
大阪大学歯学部附属病院 研修修了
医療法人小室会小室歯科ステーションビル診療所勤務
医長、矯正長、副院長を歴任
30人以上のドクターの指導に従事
いいだ歯科クリニック 開院
資格・所属学会
日本矯正歯科学会
日本歯周病学会
日本小児歯科学会
日本口腔インプラント学会
大阪口腔インプラント研究会
大阪大学歯学部学術委員