矯正治療を考えているかたで、見た目や生活への影響が気になるというかたも多いのではないでしょうか。
そんな中、透明で目立たない「マウスピース矯正(インビザライン)」は、多くのかたに支持されています。
この記事では、インビザラインのメリットやデメリットについて詳しく解説します。
デメリットを理解することで、より安心して治療を始めることができるでしょう。
目次
■マウスピース矯正(インビザライン)とは
◎透明なマウスピースを使用するのが大きな特徴
インビザラインは、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯並びを整える矯正方法です。
透明なレジン製の薄いマウスピースを用いるので、目立ちにくいことが特徴です。
■インビザラインの5つのメリット
◎透明のマウスピースで目立ちにくい
インビザラインの大きな特徴は、見た目が透明であることです。
装着していても周囲からほとんど気づかれないため、人前に立つお仕事をされているかたにもおすすめできる矯正方法です。
この目立たなさが、大人になってからの矯正を多くのかたに広めるきっかけとなったといって良いでしょう。
◎マウスピースは取り外し可能
インビザラインは食事や歯磨きの際に取り外しが可能です。
これにより、ワイヤー矯正に比べて口腔内の清掃がしやすいです。
また、自身で取り外しができる装置であることで、食べ物の制限も比較的少ないのもメリットです。ただし、食事後の歯磨きは忘れないようにしましょう。
◎マウスピース矯正は痛みが少ない
従来の矯正器具では、ワイヤーの調整時に痛みを感じることが多くありました。しかし、インビザラインはマイルドな力で歯に力をかけるため、痛みが比較的軽めなのが特徴です。
また、金属製の部品がないため、口内を傷つける心配も少ないです。
◎マウスピース矯正は通院頻度が少ない
インビザラインでは、一定の数の交換用のマウスピースをあらかじめ患者さんにお渡し、患者さん自身でマウスピースを交換していきながら歯並びを整えていく矯正治療です。
そのため、1ヵ月に1度程度の調整が必要なワイヤー矯正とは異なり、通院回数が少なく済む場合があります。特に忙しいかたにとって、通院の回数が減るのはメリットといえるでしょう。
◎ライフイベントの時も柔軟に対応
透明で取り外し可能であるため、イベントや写真撮影時には外しておくという選択肢が可能になるケースもあります。
しかし、歯科医師に相談なく長時間外してしまうと歯の動きが、事前に立てた治療計画やシミュレーションとずれてしまうことがあるので、必ず歯科医師に相談するようにしましょう。
■インビザラインのデメリット
◎自己管理が必要
インビザラインは取り外し可能な装置であることは大きなメリットですが、患者さん自身で装着時間を守ることが大切です。1日20時間~22時間の装着が必要で、この時間を守らないと計画通りに治療が進まない可能性があります。
歯が計画通りに適切な位置に移動しないと、治療期間が延びたり、治療の結果に影響がでる可能性も考えられます。
自己管理が苦手なかたや、ライフスタイル上、長時間装着が難しい場合には治療が適さないこともあります。
◎対応できない症例がある
インビザラインは、非常に複雑な歯並びや、顎の骨格に関わる症例では治療に適さないことがあります。
この場合はワイヤー矯正や、外科的な処置が必要となることがあります。
◎取り外しによる紛失リスク
インビザラインは取り外しが可能であるため、装置を外した際に紛失するリスクがあります。
特に食事中や外出先で取り外した際に、うっかり置き忘れるケースなどがあります。
お子さんの場合、遊びの途中で紛失することも考えられます。
さらに、忙しい大人の場合でも、仕事や日常生活の中で管理が難しいと感じることがあります。
このようなリスクを減らすためには、専用のケースを使用して保管することが大切です。
マウスピースの紛失は、追加費用が発生する場合もあるため、注意が必要です。
【インビザラインはメリットがたくさん】
インビザラインは、透明で目立たず、取り外し可能な矯正治療です。
そのメリットは多岐にわたり、多くの患者さんに選ばれています。
一方でデメリットもあるため、患者さん自身のライフスタイルや治療への適応を慎重に考えることが大切です。