
前回の記事では、前歯だけを整えたい方に選ばれているインビザライン・ライトについて、基本的な特徴や適応範囲を解説しました。
今回はその続きとして、「部分矯正は本当に効果があるのか?」「メリットだけでなくデメリットも知りたい」という疑問にお答えしながら、インビザライン・ライトを部分矯正として使用する際の考え方を詳しく解説します。
目次
■部分矯正とは?インビザライン・ライトの位置づけ
◎部分矯正の基本的な考え方
部分矯正とは、歯列全体ではなく、前歯など気になる一部の歯並びを中心に整える矯正治療を指します。
すきっ歯、軽い出っ歯、前歯のガタつきなどの症状を短期間で改善したい方にとってメリットの多い治療方法です。
◎インビザライン・ライトは全体矯正?部分矯正?
インビザライン・ライトは、最大14枚のマウスピースを使用する矯正システムで、歯列全体に装置を装着する点では全体矯正に分類されます。
ただし、通常のインビザラインと比べると、歯を動かせる量や範囲が限定されているため、実際の臨床では部分矯正として使われることが多いのが特徴です。
奥歯を含めた全ての歯に装着するものの、動かす主な対象は前歯周辺というケースが多く、部分矯正的な役割を担っています。
■インビザライン・ライトによる部分矯正のメリット
◎治療期間が比較的短い
部分矯正の大きなメリットは、治療期間を抑えやすい点です。
インビザライン・ライトはマウスピースの枚数があらかじめ決まっているため、数ヶ月〜1年未満で治療が完了するケースもあります。長期間の矯正は難しいという方にとって、現実的な選択肢となります。
◎費用を抑えやすい
通常のインビザラインと比べ、インビザライン・ライトは費用が抑えられる傾向があります。歯列全体を大きく動かす必要がない症例では、部分矯正としてインビザライン・ライトを選択することで、経済的な負担を軽くできる可能性があります。
■インビザライン・ライト(部分矯正)のデメリット
◎対応できる症例が限られる
部分矯正はすべての歯並びに対応できるわけではありません。噛み合わせに大きな問題がある場合や、歯を大きく移動させる必要がある症例では、インビザライン・ライトでは対応が難しいことがあります。
無理に部分矯正で進めると、見た目は整っても噛み合わせが不安定になるリスクがあるため、適応の見極めが重要です。
◎後戻りのリスクを理解する必要がある
部分矯正は治療範囲が限定される分、治療後の後戻りリスクを正しく理解しておく必要があります。特に噛み合わせ全体の調整を行わないケースでは、特に保定装置の使用や定期的な管理が欠かせません。
◎全体の改善には限界がある
インビザライン・ライトは奥歯も含めて装置を装着しますが、歯列全体を大きくコントロールする設計ではありません。横顔の印象やフェイスライン、噛み合わせの根本改善を目的とする場合は、通常のインビザラインやワイヤー矯正が適しているケースもあります。
■部分矯正で後悔しないために大切なこと
◎診断力と説明を重視する
部分矯正は治療範囲が限られるからこそ、事前の診断と説明が重要です。
噛み合わせや将来的な安定性まで考慮した上で、部分矯正が本当に適しているのかを説明してもらいましょう。
【通常のインビザラインとの違いも確認を】
インビザライン・ライトと通常のインビザラインは、見た目は似ていても治療の目的や対応範囲が異なります。部分矯正で十分なのか、全体矯正が必要なのかで迷っている方は、通常のインビザラインについても理解しておくことが大切です。
部分矯正は、正しく選べば大きな効果を実感できる治療です。
だからこそ、メリットだけでなくデメリットも理解したうえで、自分に合った矯正方法を選びましょう。
通常のインビザラインについて詳しくはこちら。
