横顔の美しさを表す指標として、最近ではEラインという基準について、ネットやSNSでも頻繁に見かけるようになってきました。
横顔を整えることは整形でしか改善できないと思われている方も少なくありませんが、実は矯正治療によって横顔を整えることが可能なケースもあります。
今回は、Eラインとはどんな基準なのか、そして矯正治療でどのようにアプローチできるのかについて詳しく解説します。
目次
■Eラインとは?
◎美しい横顔の基準となる
Eラインとは、顔を真横から見た時に、鼻の先端と顎の先を結んだ直線のことを指します。
このラインよりも上下の唇がやや内側に収まっている状態が、バランスの取れた美しい横顔の一つの指標とされています。
しかし、これは欧米の基準であるため、日本人は唇がEラインに触れている程度であってもきれいな顔立ちとされています。
◎鼻と顎だけでなく、唇の位置が大切
日本人は骨格的に鼻が低く、顎が小さめの傾向があるため、唇が理想的な位置に収まりにくいケースが多く見られます。
さらに、出っ歯や口ゴボ、受け口といった歯並び・噛み合わせの乱れによって、唇が前方に押し出されると、Eラインからはみ出してしまいます。
◎自分でEラインを確かめる方法
自分のEラインを確認するには、合わせ鏡などで横顔を写すか、スマートフォンで顔を横から撮影してみましょう。
そして、鼻先と顎先を結んだ直線をイメージまたは写真上で線を引き、そのラインに対して唇がどの位置にあるかを見ます。
あくまでも目安ではありますが、口元の印象を確認するひとつの方法です。
■矯正で横顔を整えられるの?
◎整形ではなく歯科矯正で改善できることも
横顔が気になる原因が、出っ歯などの歯並びに起因する場合には、整形手術を受けなくても矯正治療によって改善できる可能性があります。
特に、上下の前歯が前方に突出しているケースでは、歯を後方へ移動させることで、口元が下がり、Eラインのバランスが整うことがあります。
◎骨格の影響が大きい場合は限界もある
一方で、上顎や下顎の骨格自体が前に出ている、あるいは後退しているといった骨格的な問題が原因の場合には、歯の移動だけでは大きな変化が見込めないこともあります。
このような場合、顎の骨を切る外科的処置との併用を提案されることがあります。
これは大学病院などの専門機関で行われることが多く、事前の精密検査や医師との十分な相談が必要になります。
■インビザライン矯正で横顔にアプローチする
◎目立ちにくい矯正方法
インビザラインは、透明なマウスピース型の装置を使った矯正治療で、装着していてもほとんど目立ちません。
ワイヤーやブラケットを使わないため、見た目が気になる方や接客業・営業職など人と接する機会が多い方にも選ばれやすい治療法です。
◎Eラインを意識した治療計画が大切
インビザラインでは、治療開始前にクリンチェックと呼ばれる3Dシミュレーションを行い、歯がどのように動いていくか、そしてその結果として口元がどう変化していくかを事前に確認できます。
このシミュレーションを通じて、歯科医師とともに横顔の変化を意識しながら治療方針を立てることが可能になります。
ただ歯を並べるだけでなく、顔全体の印象に配慮した矯正治療を行いたい方には、インビザラインは有効な選択肢の一つです。
【Eラインは整形だけじゃない、矯正でも変わる】
横顔が気になる原因が歯並びに由来しているのであれば、矯正治療だけで印象を大きく変えることにつながります。
整形までは考えていないけれど、口元をすっきり見せたい、笑顔をもっと自然にしたいという方にとって、歯列矯正は良い選択肢となるかもしれません。
まずは気軽に歯科での矯正相談を受け、自分にとってより良い治療法を見つけてみましょう。